梅雨の鎌倉を彩る紫陽花をASTIAモードで撮る。
もう梅雨も終盤だけど、次の目的であったASTIAモードを試すため、少し前に撮影した北鎌倉の紫陽花をアップ。FUJIFILMによれば、フィルムシミュレーションASTIAモードは、
落ち着いた発色で弱めのコントラスト。滑らかな肌色を再現します。また、朝霧の中の風景・淡い色の花びらの微妙な色調など、しっとりとした雰囲気を撮影する際に適しています。
ということで、今回の紫陽花の淡い色彩を表現するにはぴったりのモードでもあるね。
●基本設定 FUJIFILM X-Pro2 | AF:AF-S | SS:AUTO | ISO:AUTO | EVF | ASTIA
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/320 | ISO200
まずは北鎌倉駅からほど近い、円覚寺(えんがくじ)を拝観。境内はとても広くそこかしこに紫陽花が植えられていて、週末はとても沢山の人が観光に訪れている。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f3.6 | SS:1/1000 | ISO200
参道脇にある紫色の紫陽花。EVFで背景のボケ具合を見ながら絞りを調整。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.8 | SS:1/7000 | ISO640
日に照らされて輝く緑の葉と、淡い水色の花びらが日本的な美しさを感じさせる。風で花が揺れていたので早めのシャッターを切るためにこの日陰ではISO640まで上げていたけど、この露出だと感度をもっと下げた方がいいね。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/3800 | ISO400
固まってたくさん咲いているのも綺麗だけど、こういうバランスの方が自然に感じる。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/2200 | ISO400 |-2/3
それぞれの株によって花びらの色が異なる。紫、青、青紫。土壌の成分によって色が変わるのだとか。こういった微妙なトーンの違いを写すには、ASTIAモードが最適かもしれない。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/4500 | ISO400 | -1/3
円覚寺では座禅会も行われているとか。一度体験してみたい。お堂の屋根も隅々まで描写しているのはさすがのXF23mm。空のトーンも滑らかで自然な発色だね。もちろん、レンズ性能と画像処理の両方が組み合わさっての結果。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.8 | SS:1/1300 | ISO400
華やかさはホンアジサイに譲るけど、ガクアジサイには可愛らしさがあると思うなぁ。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/90 | ISO400
境内にあるちょっと急な階段を登ると
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/150 | ISO400 | -1/3
国宝の立派な洪鐘(高さ259.5cm)と
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/150 | ISO400 | -1/3
大弁財天様と
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/2000 | ISO400
こんな景色が拝めます。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f2.8 | SS:1/1700 | ISO400
紫陽花いっぱい。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/1100 | ISO400
上の方まで斜面にも。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/8000 | ISO400
美しい花と一緒にきれいに写りたいのが乙女心。きっと素敵な写真に違いない。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/350 | ISO400
バックに花はなくとも華があるね。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/350 | ISO200
さて、ここからは明月院。境内はどこもかしこも行列だったので、ゆっくりとは撮影できず。写真撮りたいからって、迷惑になっちゃいけないからね。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/75 | ISO200
入り口の行列、見える?
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/125 | ISO200
古井戸の上にも紫陽花が。見る人に清涼感を与えてくれる。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/90 | ISO200
お地蔵さんにも紫陽花がお供えされていたよ。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/80 | ISO200
梅雨に咲く紫陽花は、水に映える。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/250 | ISO200
そして、日陰にある花の方が美しい。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.6 | SS:1/110 | ISO200
逞しい竹と繊細な紫陽花が男と女のようにも思えてくる。今時はそんなこともないかな。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f3.6 | SS:1/100 | ISO200
花びらのグラデーションがなんとも気品がある。日本の伝統色。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/180 | ISO200
駅への道中にも紫陽花。道行く人を和ませる。
以上、「X-Pro2 ASTIAモードで鎌倉の紫陽花を撮る。円覚寺・明月院編」でした。紫陽花の細かな花びらの描写、繊細な色を再現するには、このASTIAモードがとてもマッチしていた。花だからビビッドなVelviaで!と単純に考えず、その花の美しさがどこにあるかを考えて撮影モードも選ぶべきと実感。時期の観光地へ週末に出かけるというシチュエーションだったので、なかなかゆっくりと撮影できなかったけど、そこはスナップの名機であるX-Pro2。さっと構えてさっと撮れて、しかも高いレベルの表現ができるので本当に頼もしい。一眼レフで大きいレンズでなんていうと、邪魔になってしまったり、面倒くさくて撮るのをやめてしまったりということもあったかもしれない。スナップ中心で描写にもこだわりたい人には最高の相棒になるはず。それでは、また次回!
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