鎌倉の名刹、竹寺こと報国時の美しい緑をVelviaモードで撮る。
前回の鎌倉市街地編に引き続き鎌倉での撮影。市街地を抜け、竹林が美しい報国時まで足を伸ばした。報国時は禅とお茶と竹の寺で、かつては川端康成なども領内に住んでいたという。まだ訪れたことのない人にはぜひ行っていただきたい名刹。ビビッドなVelviaモードが春の新緑をどのように写すのか。
●基本設定 FUJIFILM X-Pro2 | AF:AF-S | SS:AUTO | ISO:AUTO | EVF | Velvia
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/60 | ISO250
まずは門前から。ひっきりなしに人が出入りしているので、お顔が写らないようにしようとしてこんな構図に。人がいなくなるのを5分以上待っていたけど無理だった。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/60 | ISO320
木漏れ日。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/220 | ISO200
境内の草木はきれいにお手入れされている。画像を縮小しているので、どうしても描写の良さを伝えきれないのが残念。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/75 | ISO250 | -1/3
わらぶき。コントラストが強い状況だけど、ぎりぎり空のグラデーションも残っている感じ。Velviaモードは彩度が高いためか、通常モードよりも若干白飛びし易い印象。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/60 | ISO1000
大きな鉢に金魚がふるふる泳いでいた。サクラの花びらの薄ピンクがきれい。和の風景には金魚はとてもよく似合う。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f4 | SS:1/60 | ISO320
竹林と落ち葉で敷き詰まる地面と差し込む日差しと。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/60 | ISO250
竹の成長はびっくりするほど速い。育ち盛りなら1日で1m以上成長することもあるとか。たけのこは地面から出る前に採らないとおいしくないって言うよね。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f4 | SS:1/210 | ISO200
灯籠の緑の苔が美しい。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f2.8 | SS:1/280 | ISO200
まさに竹林。「鬱蒼(うっそう)」ってこういうこと。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f4 | SS:1/120 | ISO200
小さな赤い実が深い緑の中でアクセントになってた。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/20000 | ISO5000
なんか、ちっさいアジサイがたくさん咲いているような木だった。後で見ると、露出の設定がおかしいね。強い風が吹いていたので、速いシャッターを意識していたけど、ISOが高過ぎだ。もっと落としても十分なSSは設定できる。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f4 | SS:1/210 | ISO200
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/480 | ISO200 | -2/3
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/480 | ISO200 | -2/3
立派な太さ。逞しくて、でもしなやかで。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/400 | ISO200
葉っぱは遙か上空。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f1.4 | SS:1/170 | ISO200
壁に映された天然の影絵が幻想的。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f2.8 | SS:1/60 | ISO1000
茶席で一服。抹茶付きの入場券をおすすめします。自分でたてられるようになりたい。
FUJIFILM X-Pro2+XF56mm F1.2R | f3.2 | SS:1/100 | ISO200
日本的な美しさを堪能されていたご様子。さっきの抹茶はいかがでしたか?
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/500 | ISO200
きれいに小石が敷き詰められている庭園。日本の美は空間との調和。埋め尽くさず、飾り立てず。
FUJIFILM X-Pro2+XF23mm F1.4R | f5.6 | SS:1/60 | ISO800
報国時は関東における足利公方終焉の地であるという。風を表現したくて遅めのSSとしたけど、ちょっとタイミングが合わず。微妙なぶれ加減になってしまった。
FUJIFILM X-Pro2+XF56mm F1.2R | f2.8 | SS:1/60 | ISO1250
あるがままが良い場合もあるね。時を感じるというか。
FUJIFILM X-Pro2+XF56mm F1.2R | f1.2 | SS:1/400 | ISO200 | -1/3
以上、X-Pro2 Velviaモードで撮る鎌倉報国寺編でした。彩度の高いVelviaモードでは、緑の葉が時に鮮やかすぎるような場合もあるけど、暗い所に生える苔などは、逆に幻想的に浮かび上がらせたりもする。当然スタンダードよりも個性がでるチューニングだから、いつでもどこでもというよりは、対象や表現によってピンポイントに使っていく感じだろうか。うまくフィルムシミュレーションブラケッティングなどを使って、それぞれ比較しながら撮ることも今後試してみたい。
その他のフィルムシミュレーションモードの参考はこちらへ↓ それでは、また次回!